少年にとって、父親はヒーローだった。
決して怒らず、何でも与えてくれた。
スポーツ万能で、絵も上手かった。
少年から見て、あの頃の父は輝いて見えた。
青年にとって、父親は1人のおじさんになった。
人と違うことをやり、失敗を繰り返す。
夢に向かって、がむしゃらに頑張っている。
青年から見て、あの頃の父より輝いて見えた。
父親がまだ青年だった頃。
毎朝早起きして寒さの中、走っていた。
少年には分からなかった。
何のために、父が毎日走っていたのか。
何を感じて、父が汗をかいていたのか。
青年が仕事も無くなった今。
誰もいない暗い夜の中、走っていた。
青年は分かった。
何にも縛られず、不安も焦りもない。
何も考えずにただ走って、汗をかく喜び。
走りながら青年は笑った。
暗く冷たい空気の中で、解放と喜びを感じていた。
辺りには誰もいない。
風の音。木が揺れる音。
たまに聞こえる車の音。
全てが自分のもののように感じた。
全てから解放されているように感じた。
今の気持ちが自由と幸せだと思った。
走りながら青年は父を思い出す。
いつしか父は、青年を自分の子どもとして扱わなくなった。
1人の人間として見始めた。
考えを押し付けない。
意見を求めてくる。
それは父親として正しい行為なのか分からない。
そんなことは関係ない。
それが青年にとっては嬉しかった。
今、青年は未来を形にしようと進むべき道をもがいている。
自分の不器用さと向き合いながら。
今、父親は新たな夢を持ち挑戦することをやめない。
自分の不器用さと闘いながら。
青年は思う。
自分は大概、変わり者だと。
青年は思う。
父親もまた、自他共に認める変わり者だと。
青年はまた笑った。
「僕はどうやらあなたの息子みたいです。
時代も生活も違うのに、どうも生き方が似通ってしまいます。
あなたは実家に連れて行く度、早朝僕を無理矢理起こして、吐く息が白く残る、寒い田んぼ道歩かせました。
眠いのも嫌。
寒いのも嫌。
ブタ小屋の鳴き声も臭いも嫌いです。
高校時代走ったというこの道に何があるというのですか?
僕もやっと分かったようです。
その道は本当に何もない田舎道でした。
ただ、その道にはあなたの汗と喜びがあったのだと。
しかし残念なことに、その道には僕の汗も喜びもありません。
分かるはずもなかったのです。
場所こそ変わってしまいましたが、近所の公園で僕は今、あなたの気持ちが少し理解できた気がします。
僕はスタイリッシュでクールな生き方に憧れます。
だけどあなた譲りの不器用で汗にまみれた生き方も悪くないと思いました。
今まで背中を見せてくれてありがとう。
今まで見守ってくれてありがとう。
僕はあなたより変わってて面白い人生を歩んでみせるよ。」
さあ、どうだったでしょう?
いつものような口調で、もっと詳細な説明を入れた方が内容は伝えやすかったのですが、楽しめましたでしょうか?
やっぱり詩のような文章にすると、状況も心情も詳しく描写できず、曖昧になるので難しいですね💦
頭の中で考えてた時は、もうちょっと感動的になる予定だったのですが…笑
これは要練習です😅
いつも同じ感じだとつまらないでしょうし、1つのエンタメとして楽しんでもらえたら嬉しいです❗
エンタメ?
そうですよ!
実際このブログをお父さんは読みませんし、そもそも知っているのかもわかりません💧
この文は皆さんのために書いた文章なんですから💡ヽ(´▽`)/
「おやっ?いつもと違うな。」
とでも思ってくれたら幸いです。
「親」だけにね❗Σ(゜Д゜)
…あれ?
いや💦「おやっ?」と「親」をかけた高度なダジャレですよ?
面白くない…?
まあ、そもそもお父さんに対して敬語使ったことないですし、メールの予測変換で間違えて敬語送ったときなんか、何で敬語使うんだ?と言われた程ですからね💧
こういう気持ちを直接言わず、心でちゃんと思っているということを、美しいと思える日本人で良かったと思います。
いや、それよりもこういうを考えられるように育ててくれた両親に感謝ですね❗
ちなみにこの記事、お父さんに見せたり、教えたりする必要はないですよ。
そういうのは野暮ですからね。
安心して下さい。
皆さんに心配されるまでもないですよ。
なんだかんだ言って待ってれば、数年後には還暦がやってくるお年頃ですよ😅
還暦祝いのプレゼントはもう決まっているんです!
25年越しの、思い出のプレゼント🎁
それだけで想いは伝わるんですから、余計な茶々は入れないで下さいね!笑
では最後に、これだけは書いておきましょうか!
いつも遊びに来てくれてありがとうございます✨
このブログは、鶴間のPlace×Place(プレイスプレイス)というダンスホールのお知らせと、斉藤君のくだらない話を書いたりしています❗
そして。
それでは鶴間で、またお会いできることを楽しみにしています✨