今日、あまりよくない夢を見た。
存在もしない弟が出てくる夢だった。
彼はまだお腹の中だったのに手術が必要で、一度お腹から取り出されて手術して(夢の中では腕を切り刻まれて)から、またお腹の中に戻された。
かなり残酷で痛々しい状況で、夢とはいえ心が傷んだ。
彼は生まれた瞬間から傷を持って出てくるのだから、今後の彼の人生はとても辛いものになるだろうと思った。
傷跡というのはそれだけで他者の心に恐怖や同情を産む。
あるかないかでは大きなハンデになるに違いない。
そんなことを寝ぼけながら考えていると、自分にも傷跡があることを思い出した。
ダンスのとき、いつも普通に着替えていて気にしてなかったけど、もしかしたら僕もそんなふうに見られているのかもしれない。
(僕の場合、医療ミスだけど…｡)
それに今も赤黒く残る太いこの線は、再度くっつこうとした僕の体の再生力・生命力だということにも気付いた。
こうやってボーッとしてる間にも、寝てる間にも、僕の体は生きようとしてエネルギーを消費している。
それだけ休みなく働いていれば、そりゃあ老いるよね。
成長も老いも、自分の体の生命力のおかげなんだから、本当は一番に感謝するべきだったんだ。
