お見合いしたんですよ。
デンマークの人と。
デンマークで10ダンスチャンピオンになった人とかで。
しかも日本語は全く喋れないってね。
噂でね、聞いてたんですよ。
僕の前にお見合いしたプロA級の先生のことをボロボロに言ってたと…。
で、その噂の先生は僕も直接見たことありましたが、かなり上手い先生です。
その先生をボロボロに言ってたなんて、僕なんかじゃ相当レベル差があるか、もしくは相当性格悪い人じゃないですか?
もうその話聞いてから1週間、ずっと僕は憂鬱でしたよ。
普段の練習やレッスン中も、チャーター中も…。(この期間チャーターに入ってくれてた人たちすみません笑)
ダンスの事を考えるとその噂が頭をよぎって気分が重くなるほど精神が弱ってました⤵️
当日練習場に仕事で向こうが遅れてきたんですよ。もちろん遅れるって連絡はありましたけどね。
それで焦っていたのかもしれませんが、結構無口な印象で、会った瞬間にさらに心を折られました。
でもね、僕もこれまで苦手だったコミュニケーション能力をかなり磨いてきたつもりです。
相手の態度が素っ気なかろうが、日本語が通じなかろうが、コミュニケーションを試みるわけです。
「今日は寒いですね。デンマークはどうなんですか?」
「あなたのプロフィールはプロって書いてますけど、僕はアマチュアですよ。大丈夫?」
「いつ日本に来たの?」
とかね。
肝心なダンスの方はレベル差というより、踊り方が違うって感じましたね。
1つ学んだこととしては、日本人はテクニックばかり学んでいるけど、ヨーロッパではテクニックとフィーリング(感性・表現力)のレッスンを半々でやってるとのこと。
確かにリズムの取り方とか、日本人とは見ていて全然違いますからね。
本当にそれが正しいかどうかは置いておいて、結構感覚が違う人の話は聞いていて勉強になりました。
話していて思ったのは、人柄として悪い印象は全くなかったということ。
僕が積極的にコミュニケーションを取ろうとしてたからなのかもしれませんが、噂で聞いてた感じではなかったですね。
結構コロコロ表情変わるし、しっかり自分の意見を伝えたいという意思が伝わってくる感じでした。
その圧が迫力として「怒られてる?」と日本人には感じられるのかもしれませんが、少なくとも僕は人格的には好印象でした。
しかも「これまで何人とお見合いしたの?」ってうっすら聞いてみましたけど、その噂のプロA級の人は苗字だけ同じでしたが僕が思ってた先生とは全くの別人で知らない先生でした笑
ていうか、思った以上にコミュニケーション取れた自分が驚きでしたよ笑
まぁ9割相づちで、残り1割で単発の単語と拙い中学英語で乗り切りましたけど。
だからなのか知りませんけど、「どっち方面に帰る?駅まで一緒に帰ろう」って言われて、そのまま途中まで電車で一緒に帰りましたよ!
(僕としては練習場で別れてそのまま解散したかったですけどね…💧)
その電車を含めた帰り道、色んな話しましたね。
住んでる場所から始まって、日本での家探しの体験談、仕事の話、ホストクラブの話(笑)、漢字について、日本食について、日本人の印象、ヨーロッパの国民性、宗教と犯罪率の話…。
一瞬でも気を抜いたら何を話してるのか分からなくなる緊張感との闘いでした。
一言質問したらその10倍返ってくるので、ほぼリスニング勉強でしたよ。
向こうがノッてきたのか早口になるとさすがに捉えきれませんでしたが、全く何を言ってるのか分からないということはなく、すごくぼんやりと内容を捉えながら相づちとリアクションをしてました。
それでいて、意外と質問するための英文も頭の中にヌルッと浮かんできたので「我ながらアッパレ㊗️」と褒めてやりたいです笑
自分自身の能力にこれほど助けられたと思ったことはこれまでの人生で無いかもしれませんね…。
最後は笑顔で別れるくらいには上手く関係築けていましたよ😅
いや、しかし疲れました。
ほとんど踊った記憶なんて残ってないですよ。
その代わり全ての瞬間、全てのワードを逃さないように集中してたせいで、脳と精神の疲労感がとんでもなかったです💦
でも良い経験でした。
本当は何度も「骨折しました。お見合いキャンセルしてください。」と嘘ついて断ろうかと思いましたけどね笑
実際毎週会ってたら1年くらいで日常会話くらいなら出来そうだなと思ってしまいました。
でもいいんです。
会話中は集中しすぎるせいで胃潰瘍とかになりそうですし。
さすがにもうこれ以上体調崩すわけにはいきませんから、平穏な日々が欲しいです。
良い思い出として大事にとっておくに留めておきますよ笑