けんぴいダンス

社交ダンスホールPlace×Place(プレイスプレイス)in鶴間の紹介ブログ

②『インシェリン島の精霊』妄想解説

 

 

『インシェリン島の精霊』を見てから一夜明けて…(およそ2時間、日付が変わっただけ💧)

 

 

シャワーを浴びながら内容を思い出していたら、2つの説が出てきたので語ります!

 

 

 

ここからは完全に僕の妄想ですから真に受けないようにしてほしいのと、多少のネタバレが含まれます。

 

 

 

 

説①

妹が、バカ息子を殺した説。

 

説②

主人公が、親友を助けた説。

 

 

 

 

 

 

まずはバカ息子が妹に告白するシーン。

 

その直前に湖の向こう側で死神が手招きしていました。

 

 

てっきり妹が色々嫌になって自殺するのかと思いきや、そんなことなくその後バカ息子の告白を断り、彼はどこかへ行ってしまいます。

 

 

 

 

しかしですよ?

死神から手招きされたのは妹ではなく、バカ息子の方だったのではないかと。

 

 

手招きの後、急に彼が現れましたから。

 

 

兄がずっと家にいること、その親友が狂気じみてること、バカ息子の父親に暴言をはかれたこと。

 

色々重なって、その上で嫌いな人に告白されて「イラッ」と感情的になり、殺してしまったのではないか…と。

 

 

 

その後の妹は何の未練もないように、逃げるように素早く島を出ていきましたからね。

 

彼を殺してしまったので急いで島を出ることは辻褄が合う気がします。

 

 

 

 

 

 

 

続いてもう1つの説。

 

主人公は親友の家を燃やします。

 

 

中を覗いたらそこには警告したのにも関わらず親友がいました。

 

 

劇中ではそのまま主人公は見放したように見えますが、親友は懺悔の意味も込めて死を受け入れる様子に見えました。

 

 

 

でも、最後生き残ってるんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

最後のシーンにも違和感があって、親友の家は全焼してるのに、本人の衣服はそんなに焼け焦げてないこと。

 

それに主人公が家に向かってくるとき、軽装で犬を連れてきただけでした。

 

 

焦っている様子も、悲しそうな様子も、罪悪感もなさそうに普通に歩いていました。

 

生きてる親友を見て安堵の様子もありませんからね。

 

 

 

「これであいこな。」と親友が言うと、主人公は「あいこじゃない。お前は生きてるから。」と言います。

 

これは言葉通りにロバは殺されたのに、お前はまだ生きてる。という憎しみの言葉にも聞こえますが、別の解釈の可能性もあります。

 

 

 

僕は英文科を卒業してるので英語は分かりませんが、字幕には「あいこ」となっていましたが英語ではもしかしたら「終わりじゃない」と言っていたのかもしれません。

 

 

そうすると「終わりじゃない、お前は生きてるから。」になります。

 

 

これって、「(2人の友情は)終わりじゃない。お前は生きてるから。」ともとれますよね。

 

その会話の中の「終わらないものもある。」にも繋がると思うんです。

 

 

 

結局主人公は良い人を捨てきれずに親友を助けたんじゃないかな?って思うわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうなると、別の解釈もできちゃうんですね。

 

映画内での時系列とは少しズレちゃいますが、妹からの手紙。

 

「私は外の世界を満喫してる。」

「お兄ちゃんもこっちに来ればいいじゃない。」

 

 

 

 

妹がいるのは本土ではなくて、刑務所なのでは…?

 

主人公の「満喫って?」は相変わらず主人公がバカであるという意味ではなく、刑務所が楽しいとでも言うの?という意味で捉えることもできます。

 

 

あのシーンは自由の旅立ちではなく、連行されていく所を見送るシーンだったのかもしれませんね。

 

「お兄ちゃんもこっちに来ればいい」っていうのは、親友を殺しちゃえばいいじゃない?って意味だったかもしれませんよ?

 

 

 

急にホラー…💧

 

 

 

 

 

 

 

イギリスにおいて精霊・死神(もしくは悪魔)がどういう立ち位置なのかが分からないので僕には分からない部分や伏線もあるんでしょうね。

 

 

 

 

でも元々、本当に人が良い2人。

 

親友は狂気じみた行動で悪魔に身(指)を売って、主人公は家を燃やすことで心を悪魔に売ったわけです。

 

 

人間なら憎しみや復讐心を持って当たり前。

 

 

逆に人間らしくなった2人にようやく友情が芽生えたという皮肉にも感じますね。

 

 

 

 

 

 

「この島の人間は悪意に満ちている」的なセリフがありました。

 

その他の登場人物は悪意を持って描かれている描写も多くありました。

 

人間は本来、悪魔のような心を内面に秘めている。

 

 

 

 

一方でその島では異質だった主人公。

 

何も起こる前までは何もないけど幸せだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたはどっちで生きていきますか?

 

 

 

 

という問いかけを投げかけられたというのが、僕の最終的な結論にございまする。

 

 

 

 

 

 

 

多分、本当に解釈は自由だと思います。

 

もしこの映画見た人がいれば、どう感じたのか教えてもらいたいですね。

 

 

 

やっぱり感想は「結局、なんだったのか?」よく分からないままですから笑